2023年8月28日月曜日

六道その2


 前回は六道についてでした。

私がよく話すのは、立ち上がるといフレイズです。

何も無いところから、ふっと浮かび上がるとい感じ。

心は本来は無です。

無心の状態にある。

そこに眼耳鼻舌身意から何らかの感覚を感受し心が立ち上がります。

見たり聞いたり臭ったり味わったり感触をえたり思ったり。

それらのものが何もなかったら心は無です。

眠ってる時がそうですね。

眠るのは脳を休めるための行為なので無心になってることが多い時間です。

夢見たりはしますけどね。

目が覚めてるときに無心は感じにくい。

意識があるのは、もう無心じゃないもんね。

でも、不思議なのは、寝て自我を一旦捨ててるはずなのに、目が覚めると自分がいます。

不思議ですね。

昨夜の自分と、今朝の自分は、果たして同一なのか?


ここから、心の奥に話を移します。

潜在意識といえば分かりやすいかな。

無意識。

仏教では意識の奥に、第七末那識、第八阿頼耶識を説きます。

第八阿頼耶識の中には地獄から仏までの全ての心の動きの元となるものが存在します。

心に立ち上がる全てはここから生まれている、立ち上がっている。

鬼のような心も、仏の心も。


心理学ではユング派が説く、集合的無意識。

心が生まれた原始の時代からの記憶が全て集合し、人の心の奥に存在している。

この説も、仏教の影響を受けたと言われています。


坐禅で三昧に入ると、スパーンと何も無い心になっている時が有ります。

自分が全てで、全てが自分。

お釈迦様が明けの明星をみた時の心。

何も立ち上がってない心がある。

無いけど有る。

西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一。

違う自己が立ち上がっているのに同一だという矛盾。


まあ、目も耳も、自分が見たいもの聞きたいものを選別して受容してるしね。

見えてもない部分を足してみてるでしょ?

聞きたい音だけ聴いてるでしょ?

目はかすみ、耳は遠なる、歯は抜ける。

年令を重ね、目も衰え霞んできます。

でも、同じように見えてます。

脳が調整してるんですね。

耳も、音全部クリアに聴いてたら頭おかしくなります。

聞きたい音だけを選別して聴いてます。

これも脳の働き。


今日は、この辺で。

2023年8月26日土曜日

六道

  1. 六道とは生死を転生するという輪廻を表します。


  2. 天道(てんどう):天国に生まれ変わる道。楽しい享受と幸福が経験されるとされます。

  3. 人道(じんどう):人間として生まれ変わる道。悩みや苦しみ、幸福などさまざまな経験があるとされます。

  4. 阿修羅道(あしゅらどう):餓鬼(がき)や修羅(しゅら)などとも呼ばれ、欲望や争いにとらわれる存在と   して生まれ変わる道です。

  5. 畜生道(ちくしょうどう):動物として生まれ変わる道。無知や苦しみが支配するとされます。

  6. 餓鬼道(がきどう):飢えや渇きを絶えず感じる餓鬼として生まれ変わる道。満足できない状態が描かれます。

  7. 地獄道(じごくどう):地獄で苦しむ存在として生まれ変わる道。痛みや苦しみが支配するとされます。

  1. 良いことをすれば、天道に。

  2. 悪いことをすれば、地獄に。

  3. はるか昔は、こう説いて現世の生き様をより良くしなさいという教えでした。

現在では、この六つは心の状態を示したものだと言われています。
喧嘩ばかりの修羅道。
金の為なら親でも殺すという畜生道。
今持っているよりもっと沢山。限りのない欲望の餓鬼道。

あまり知られていませんが、六道の他に後六個の道があります。

天道の上に、有頂天。
地獄の下に、金輪際。

そして、天道の上に、声聞・縁覚・菩薩・仏と続きます。(しょうもん・えんがく・ぼさつ・ほとけ)

仏の教えを聞く声聞。
縁起を理解する縁覚。
もう仏になる資格があるのに、この世に残り一切の衆生を救おうとする菩薩。
完全に悟りきった仏。

長くなるので続きはまた・・・。

 

2023年8月22日火曜日

地蔵盆


 多忙な棚経も無事終わりました。

23,24日の地蔵盆の用意をしています。

棚経中は、「遅いですな」「早いですな。まだ家族来てませんわ」などと言われてました。

この60年位、難波寺では何故か時間にほぼ正確に参っておりました。

ただ偶然そうなっているだけで、意識はしていません。

そういえば、「時間ぴったりですな」とはよく言われます。


今は、秋の彼岸法要の案内状の制作にかかってます。

案内状、封筒、返信はがき印刷。

先程出来上がり、封筒詰めします。


別件があります。

修行していた東福僧堂の会下会(えかかい)の12月の案内状です。

松蔭軒老師の弟子たちも高齢のため人数も減り、今年を最後にしようと上の者から

指示がありました。

「なんでやねん!」

毎年、全国各地の会下の寺で行ってきた松蔭会も幕を閉じます。

何十年、事務局を預かっていたんだろうな。


高校の吹奏楽部の同調会会長を頼まれました。

花園大学の大阪の同窓会会長もしています。

あとは、町会の会計を今年からやってますよ。


そろそろ、住職も譲る時期に来てるようですね。

物忘れ、勘違いが多く、難儀しています。

大阪府仏教会大会

11月12日心斎橋日航ホテルの会場で大阪府仏教会の大会がありました。 毎年、お亡くなりになった会員の追悼法要を各宗派が行います。 今年は、臨済宗妙心寺派。 大阪の支所長さんが決めた和尚たち5人でお勤めしました。 大過なく終了。 紫衣から普段の衣に着替え、中島さち子さんの講演を拝聴...