2009年12月27日日曜日
椿が咲きました
今朝、外を掃いていたら、何か赤いものが・・・。
椿の花びらでした。見上げると寒椿が綺麗に咲いていました。フフフ。
銀杏の紅葉は、落ち葉が近所中飛び散るので、剪定してしまいました。
姉が、「二本の銀杏の木は、昔は桃谷駅から見えて、寺の目印やったんよ。」
と、抗議されました。さて、来年はどうするかな?
毎日、何度も掃除するのもナ。
今日は、初めての方のお葬式でした。
25日の夜10時頃電話がありました。枕経に来て欲しいとのこと。
宗旨を伺うと妙心寺派。三重県の少林寺の檀家の親戚の方ということです。
妙心寺派といわれると、ほぼ100%断れません。
カーナビに聞いた住所をインプットしてでかけました。
今日、午後1時半から2時半の葬式。5時50分からの骨上・初七日。
実は、知り合いのたくさん在籍している「アンサンブル奏」のコンサートがいずみホールで2時からあり、招待券を用意してもらうことになってました。
ドタキャンです。
申し訳なかったけど、仕方ありません。
よくあるんです。私用の予定をキャンセルすること。
和尚が葬儀をすることって、当たり前のことですね。
お経を上げ、引導を渡し、お話をする。
この当たり前のことを、当たり前にできるまでには、長い経験がいります。
初めの若い頃は良いんです。無我夢中で真剣にやってしまえるから。
でも、中年オヤジになったころから、欲が出だします。
「人 ひとりを、あの世に送り出すんだから」
「臨済宗の和尚らしく」
「力強く」
「荘厳に」
次々に欲が生まれてきます。
そして、苦しみます。
最近、還暦を控えるようになって、やっと、等身大で出来るようになってきました。背伸びしても仕方がない。カッコつけても無理。
ただ、普段通りの自分で、やるしかないんですよね。
やっと、分かってきました。
ここポイント!「分かりました」ではなく「分かってきました」です。
人間、分かったなんて言えないんです。死ぬまでね。
過去形で、分かったというのは、オゴリです。
「分かってきた」で良いんです。
自分もまわりも、刻々変化してます。
その中で、完全に分かったなんて、ありえません。
私も、身の程を知り、「分かってきた」を増やしたいものです。
2009年12月21日月曜日
前進座 さんしょう太夫
2010年2月11日(祝・木)~20日(土)大阪日本橋 国立文楽劇場 で、表題の公演があります。
何故か、前進座と仏教会は縁が深く、先住職が若い頃、「天平の甍」を檀家さんと観にいってます。
今回も、生野区仏教会の理事会に、前進座の大阪事務局長の女性がお見えになり、仏教と関係する公演ですので、是非、観に来てください人のことでした。
会長の私が、チケットの予約を取りまとめ、事務局に連絡すると、良い席が取れるそうです。
これが、そんなに簡単じゃないんですよね。三軒の寺院から、一枚・三枚・五枚と申し込まれ、日にちの変更を言ってくる住職もいます。5人の理事が取りまとめてますが、締め切りが、もう一週間くらい過ぎてるのに、返事のない方一人!オーイ!
閑話休題。
今、「坂ノ上の雲」第3巻を読んでいます。面白いです。明治時代のことが良く分かり、勉強になります。
私の祖母は、島根県美保関の出身なので、日露戦争の時は、大砲の音が怖かったと言ってたそうです。
少年時代、「丸」という戦争雑誌を愛読していた私は、結構、愛国主義者です。
毎月、1日15日に祝聖(しゅくしん)という、今上天皇陛下のお勤めは、欠かしたことがありません。
因みに、右翼ではありません。前進座(共産主義の考えをお持ちです。)の公演を応援するくらいですから。
前進座のスター俳優、中村梅雀さんは、ずっと吉祥寺の前進座で共同生活をされてましたが、結婚して前進座を離れたそうです。梅雀さんは、フュージョン・ベーシストとして有名なのご存知ですか?CDも出されてますよ。
2009年12月20日日曜日
自分
昨夜、NHK BSでコンサートを放映してました。マディソンスクエアーでのLIVEです。
初めから観てたんですが、CN&Yの演奏で、チャンネルを換えてしまいました。
舞い戻ってみると、「サイモン&ガーファンクル」でした!。
「サウンド・オブ・サイレンス」「ボクサー」と続き最後が「明日に架ける橋」!
アート・ガーファンクルの歌は、スゴイ!
隨分前に京都でカラオケバックに歌ったことがありますが、アリと象ほど、差がありました。(アタリマエヤロ!)
アートとポールは、仲直りしてるみたいですね。ヨカッタ。
今日2軒目の法事のお宅で、88歳のご主人とお話しました。
ご主人「奈良教育大学では、難波寺さんのこと、皆、知ってはりますね。」
私 「そうですか。」「教育大に行かれたんですか?」
娘さん「父は、教育大の市民講座を受けているんです。」
「子供らは、勉強好きなのが似てないのばかりで・・・」
亡くなったお母さんは、書道の先生。
父は、妙心寺の大衆禅堂に通われる、勉強家。
似ないわけはないんですよね。
自分で、そう決め付けてるだけなのにな。もっと、自分の中には、可能性が一杯あることに気付いてないんでしょうか。
自分というものを考えると、皆、「自分は善人」「真面目」・・・百人いれば、百人とも肯定的に自分を認識してます。でも、他人のことになると、百人の他人には百通りの認識をしています。あの人は良い人、その人は感じ悪い人・・・。他人の目から見ると、自分も、数多くの違った人物として捉えられています。そんなもんなんですね。
勿論、最近は、自分のこと否定的に考える人も増えてます。これも、他人から見れば、「あの人は、こんな良いトコがあるのに気が付かないのかな?」と思われてるんじゃないですか?
他人の前では、人は必ず演技してます。また、演技しないと社会生活が出来ません。素の自分のまま生きてるという人は、「わがままなまま大人になった人」「タカビー」などと、他人から判断されてることでしょう。
美女・美男に会うと、うれしくなり。嫌いな人と会うと、気分を害し。
初めて人と会うとき、どんな人か分からない場合、「自分より上か、下か」を考えますよね。そして、言葉使いまで調整します。水平に見れないことが多いんじゃないでしょうか。
つまり、朝、目が覚め、社会生活をしている限り、自分の中の色んな自分を使い分けています。
意識するしないに関わらず。善人になったり、悪人になったり。猛者になったり。腰抜けになったり。
誰でも、素になれるのは、眠ってる時ぐらいでしょうか。
と、毎晩、悪夢にうなされる私が言う。(エエカゲンナ ヤッチャナ!)
2009年12月8日火曜日
桂米朝の弟子から、僧侶になった!
今日は、お釈迦様が悟りを開かれた日です。成道会(じょうどうえ)という法要を、大阪市仏教会が南御堂で執り行いました。法要後の講演をなさった方が、吉田宥禅・芸名 桂米裕さんです。
大学を2年で中退された米裕さんは、桂米朝の内弟子となります。最初の1年は、大学の落研で習ったことを全て捨てる事だったそうです。掃除・洗濯・師匠の身の回りのお世話など、激務の内弟子生活だったそうです。桂南光さんが、「内弟子は奴隷や!」といったとか。何かにつけて、「あほ馬鹿間抜け」と言われつづけたそうです。
二つの経験から、人がどう考えているかを学んだそうです。
一つは、履き物を揃える役。馬鹿になりきり、黙々と、履き物を揃えていくうちに、どう揃えれば綺麗か、どうすれば、その方が気持ち良く履いて頂けるかを考えたそうです。男性は少し外またに揃え、女性は少し内股に揃えたそうです。履き物同士の幅は、1CM5mmが、良いそうです。
二つ目は、師匠の世話です。米朝さんは、楽屋に入ると先ず椅子に坐り、タバコを吸われます。米弘さんは、椅子の用意は出来るんですが、タバコの用意、つまり、灰皿ですね。これが、近くに見つからないことがあったそうです。次からは、自分の私物の灰皿を持って行き、先ずそれを出してから、楽屋のそばに灰皿はないか探したそうです。米朝さんに「なかなか、手際がエエナ」と褒められたそうです。
内弟子の後、独立した後、酒におぼれてしまった米裕さんは、自分の生活の酷さに気が付き、心機一転、「何でもします」と、劇場、テレビ局、ラジオ局などを、ペコペコバッタで回ったそうです。
何とか、生活が出来るようになり、岡山の多聞寺という寺の住職と親交ができ、出家したいと思い始めたそうです。でも、落語界では、「副業を持ってはいけない」という不文律があり、どちらかを取らないといけないそうです。「落語家で、生活苦を我慢できなないやつは、止めてしまえ」ということです。
考えた、米裕さんは、米朝師匠のトコへ行き、「高野山で修行をしたいので、一年間、落語家を休業します。」ともちかけ、お許しを得たそうです。
現在は、立派な真言宗の和尚となり、檀信徒の布教にあたっておられ、全国を回る、本山布教師になってらっしゃいます。
立派!
私は、講演の初めだけ聞いて、帰ろうと思ってましたが、気が付けば、90分間、最後まで聞かせてもらっていました。流石、米朝さんの弟子!たいしたものです。
2009年12月5日土曜日
雨の京都 東福寺の紅葉
12月3日、生野区仏教会の皆さん18名で東福寺に行きました。
事前に東福寺の宗務所にお願いして、宗務長の南明院さんに案内していただきました。
あいにくの雨でしたが、雨の京都も素敵でした。観光客も少なかったし・・・
写真の大きな右手は、昔、東福寺の法堂にあった木造の大仏の手です。火災にあい、焼失しましたが、右手だけが残っています。焼失前は、「京の大仏」と呼ばれていたそうです。
一般の方が登れない山門に上げていただきました。上から見る、法堂も、いい眺めでした。
この後、一行は、西陣の「満重」に向かい、上品で美味しい会席料理を頂きました。
部屋から見える、お庭の紅葉も素敵でした。
「満重」の良いところは、仲居さんの上品なトコ。トイレがとても綺麗なところ。
帰りがけ、会計担当の住職が、若干、青ざめていたのは、気のせいでしょうか???
2009年12月1日火曜日
2件の勧誘の電話
暗くなっても、お参りしています。夕方6時の、時間指定の檀家さんの月参りです。
さっき、某通信社から電話があり、取材させて欲しいとのことでした。
地元に密着した、寺院の活動を取材したい。〇〇という有名芸能人との対談で、月刊誌に掲載しますとのことです。
なんか、胡散臭いと思って聞いていたら、最後に「掲載協力金を7万円負担して欲しい。」!!!
私「今まで、何社もマスコミの取材受けてますが、そんなん、はろた事ありません。お断りします。」
数週間前も、某NPO法人から電話があり、「全国でお葬式の時に頼めるお寺が分からず困ってる方がたくさんいます。紹介させてもらってもいいでしょうか?」とのこと。
私「臨済宗の方でしたら、お引き受けできます。」
某NPO「では、資料を送りますので、ご検討下さい。」
数日後、資料が届きました。協力する寺院の写真をHP・機関紙に載せるそうです。
某NPOの活動は、立派なものでした。
でも、「葬式を紹介したら、寄付金として、お布施の2割を収めてくれ」とあり、憤慨!
喪主さんが、お寺に納めて下さるお布施を、ピンハネしようなんて、酷いですね。
「立て板に水」の話し方をする電話には、ご用心です。
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