私が国立音大に入学した年に、音大に赴任された、祖堅方正先生がお亡くなりになりました。
先生は、桐朋音大をご卒業後、イギリスに留学。帰国と同時に、NHK交響楽団に入団。
25年間在籍されました。その内10年は首席奏者でした。
帰国後、最初の弟子になった祖堅教室のメンバーは、吉田憲司さん、星さん、西村さん、村田くん。
私は、最初のレッスンで、マウスピースの当て方が、唇の中央からずれていたのを直して頂きました。「そんな、ふらふらした音じゃダメだ!」とよく言われました。
先生は胸板が厚く、とても太くて美しい音でTPを吹かれました。どうすれば、あんなに美しい音がるのか在学中は分かりませんでした。
「腰の横と後ろに息を入れろ」と上半身を前に傾け、息の入る様子を実演して下さいました。
豪放磊落な先生は、73歳で逝ってしまわれました。残念でなりません。
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