今晩の「クローズアップ現代」で、不活動宗教法人の問題が、取り上げられました。
出家をさせるという業者があり、多重債務者を取り込み、訳ありの住職に、得度させ、法名を授けさせます。得度した人は、戸籍の名前を変更できます。今までの、借金をしてた人は存在しなくなります。借金は「0」になる訳です。勿論、50万円の手数料を業者は取っているそうです。
家庭裁判所で改名の手続きをします。戸籍の名前が変わったところで、銀行から多額の住宅ローンを騙し取らせ、利ざやを稼ぐ手口だそうです。人生のリセットと呼んでるそうです。暴力団員が改名し、暴対法で禁じられた職種に就くこともあるそうです。
私も、平成5年、住職になった時に、「芳樹」から「應岳」に改名し、戸籍も改名しました。
その時の家庭裁判所の手続きは、本山からの書類もあり、簡単なものでした。
妙心寺派は、早くから、無住寺院などの問題に取り組んでいます。
不活動寺院の法人抹消手続きを進めています。委員会も設立し、活動を始めています。
写真の、久司師は、抹消手続きに檀信徒の同意が必要な為、和歌山県まで出向き、不活動寺院の抹消に向け、残っている檀信徒の皆さんへの説得を行っていっらっしゃいます。なかなか難しい仕事です。我慢強く取り組まないと、先へは進みません。担当部署の皆様のご健闘を祈念致します。
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