2011年9月14日水曜日
住職学 終わりました 3
住職学研修会の薬石(夕食)の写真です。
左下が野菜のお寿司。右手前がウナギもどき(味はそっくりだが精進)です。
勿論、方広寺の和尚さんの手作りです。とても美味しかったですよ!
パネルディスカッションの時に、面白い話をされた方がいらっしゃいました。
「世界平和・家庭崩壊」
ボランティアに熱中するあまり、家庭を顧みず、家族関係がダメになったそうです。
善行をするのは尊いことですが、なにかを犠牲にしてやるのは?ですね。
私が思う善行は、善行をしてるという意識がなく、誰にも知られず、行うことです。
禅では「陰徳」(いんとく)と言います。
「こうすればあの人は喜んでくれる」と思うと「偽」になります。
「偽」は分解すると、人の為。偽物ということになりますね?
池に落ちた溺れる子供を救う時のように、何も考えず行動してします。
計らいがない。褒められたくもない。衝動的に体が動く。
檀家の方で、奥さんがボランティアにハマり、ご主人の世話を放棄しているおうちがありました。
お参りに行くたびに、ご主人がボヤいていらっしゃいました。
「私のことは、ほったらかしですわ!」と話しておられました。
「脚下照顧」というように、足元をちゃんとできないのに、他者を救おうというのは傲慢です。
「世界平和・家庭崩壊」実に、含蓄のある発言でした。
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