2007年6月26日火曜日

六道


六道輪廻と言いますね。生まれかわったら、畜生道に落ち、犬となって生まれかわるとか、聞いたことないですか?人間の魂は不滅で、何度でも、生まれかわるという大昔からのいい伝えです。英語では「リーインカーネーション」といいます。輪廻転生ですね。六つの世界を輪廻すると言われています。天道・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄です。

でも、最近は、これは、人間の精神状態を表してるというのが、一般的です。普通の状態が「人間」、腹を立てているのが「修羅」、身内をも殺すような気持ちが「畜生」、貪り(むさぼり)の状態を「餓鬼」、そして「地獄」。「天道」は、人間関係に、悩まなくなった心でしょう。

この六道の、上下に、もう、ひとつづつあると、玄侑宗久さん本に書いてありました。「天道」の上は「有頂天」、「地獄」の下は「金輪際」。この二つの世界は、長く続かないそうです。「有頂天」は「天道」へ、「金輪際」は「地獄」へ戻るそうです。「有頂天」は、たいていの方が経験されてるでしょう。「金輪際」は如何ですか?経験された方は、いつの間にか、少しましな状態になったんじゃないでしょうか。人は、これ以上底はないと思えるどん底に、堕ちることがあります。「酷い、あんまりだ!」と。でも、有形無形のものに、助けられ、引き上げてもらえます。芥川龍之介の「くものいと」みたいに・・・。

じたばたしないで、じっと耐えましょう。(森田療法という鬱病の療法と似てますね。森田療法は、「あるがまま。」をキーワードとした療法で、天龍僧堂の平田精耕老師も少し関係されたと聞いております。)
もがくほど苦しくなります。きっと、時間がたてば、楽になれると信じましょう。なにか(悲しみなど)を一生背負わなくなっても、苦は、少しましになります。六道は、自分の心の状態です。自分で多少はコントロールできます。六道の精神状態を自分で抱え込んでるわけですから、それを、手放せば楽になれます。

六道からの解脱・解放。あきらめる・覚悟する・あわてない・許す、等が、キーワードになると思います。

2007年6月22日金曜日

放下著


「あいつ、テンパッテルな。」と言います。もう、一杯一杯で、ほかの事が手に付かないってことでしょう。いつも、付き合わないといけないない上司、先輩、知り合いと合う時に過去にあった時の事を目一杯抱え込んでしまうと、ちょっとした事で、テンバルことないですか?

「前にあった時、あんな事言われた。」「こんな事、させられた。」そんな記憶を呼び起こし、先入観を腹いっぱい持ち、会い対すると、ろくな事ないですよね。いい記憶なら良いんですが、悪い記憶だと、その記憶に、また積み重ねることになるので、耐えられなかったり、ストレスを感じたりします。

「切れる」って、そんなことだと思います。嫌な記憶を腹いっぱいに詰め込み、単独なら耐えられるストレスに、耐え切れず、爆発してしまう。「もう、そのことで頭が一杯。」といいます。頭じゃなくて、心が一杯なんでしょう。心に悪い記憶を溜めておかずに、暮らせたら楽ですよね。

10の容量で、2,3の悪い記憶なら、次に悪いこと起こっても、まだ、容量に余裕があります。でも、8,9の悪い記憶を、後生大事に抱え込んでると、ろくな事はありません。難しいことです。この文をタイプしてる時に、家族の者に「この重いもの、どっかに片付けてよ!」と言われ、ムカッとする私です。でも、笑顔で片付けましたよ。フー!放下著、放下著。(ほうげじゃく と読み、意味は捨て去ること)

2007年6月17日日曜日

転機



幼稚園・小学校と何事もなく過ごしました。中学に入ったとき、一回目の転機が訪れました。

ひどく柄の悪い中学で、卒業式には毎年、警官が来てました。何とか順応しようと、皆と同じラッパズボンをはきました。足が短いので、一般の生徒とは違うシルエットになってしまいましたが、そんなことにかまってられませんでした。言葉使いも、所謂 河内弁、例えば「ナニサラシトンジャワレ!」とかです。酷いものでした。


高校に入学し、二回目の転機。ラッパズボンをはいて、高校に行くと、クラスの連中は、勉強はできるし常識はあるし・・・。百人一首や、俳句を吟ずる生徒。これは、世界が違う!と思った私は、常識のある高校生になりました。ホンマカイナ?


そして、上京・大学入学の時が、三回目の転機。そりゃーそうでしょう。全国から東京に集まった学生なんだから、半分は標準語。もう、これだけで、カルチャーショックです。一生懸命、標準語を使い、大阪弁が出ないよう勤めました。そんなこと、かまわないんだけど、田舎者と馬鹿にされるのが怖かった・・・。同じ大学の学生と話してみても、同レベルもいるんですが、完全に大人の会話をする学生が何人もいました。気後れしましたね。後でよく聞くと、国立音大は、東京芸大を二浪も三浪もした人が、たくさんいるので、同じ学年でも、年は隨分違うことが分かり、納得!


四回目の転機は、僧堂に掛搭(カトウ 入門すること)した時です。僧堂のことは、また別の機会に書きます。


おまけ  M君のギャグ 1、オーケストラのバイオリンの第一プルトと第五プルトの違いは?

                 答え:「半音」

               

               2、なすがまま、きゅうりがぱぱ

 お粗末・・・

2007年6月13日水曜日

食べ物



むかーし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

さてどうでしょう?


一応、ギャグのつもり・・・



写真は、本山で頂いた精進料理の一品。筍の蒸し焼きです。

真ん中の、柔らかい所から食べ、「これ以上食べると竹やな。」というとこまで食べます。

修行中は、早朝、筍を掘り、柔らかいとこは老師に食べていただき、ほとんど竹の部分を食べたのを思い出します。


幼少の頃(ガキの頃)私の寺は、困窮を極めていました。貨幣価値の変換にあい、中央信託銀行に預けていた結構な額の預金が、紙切れになってしまいました。今でも思い出しますが、小学校の遠足のおやつに、チューブ式のチョコレートを買ってもらい、うれしくて前の晩に、ちょっとだけ舐めました。そしたら、余りの美味しさに、食べるのを止めることができず全部食べてしまいました。翌朝、母に見つかり「なんで、食べてしまうの!!!遠足でおやつあらへんよ!」と二三発たたかれ、「だって、おいしかったんだもん。ウェーン!」と泣いてました。普段のおやつは、ハッタイ粉と砂糖を水で溶いたやつ。食事ももおかずがないときは、ご飯に黄な粉をまぶして食べていました。


高校に入る頃に、やっと寺の経済状況もましになり、毎日、おやつに明治のチョコバーを一日一個食べてました。その頃の体重 72kg! ところが上手くしたもので、東京の大学に行き、一人暮らしを始め、一月3万円で暮らし始めると、あらあら、あっという間に 58kg 。食べるものがないときは。メリケン粉(小麦粉)に砂糖を加え、水で溶きホットケーキにして、忍びました。音大のそばの、「大陸」という中華料理店には、お世話になりました。安い、上手い、量が多い!の三拍子そろってました。仕送りが届いた日は、そく、大陸に直行!「ムシュロに餃子とご飯!」てなとこです。国立駅前の「ロージナ」は、ちょっと懐が暖かいときだけ行き、名物「ドライカレー」を食べました。立川の「リチャード」、福生の「ニコラス」・・・色んなとこ行きましたね。


今は、62kgで落ち着いています。身長は165cmだから、程よく、おなかが出てます(ナンデヤネーン)。身長は高校時代180cmありましたが、だんだん縮みました。(ウソデスヨ)。最近は、精進料理のほうが良くなってきました。宝くじが当たったら「阿じろ」の料理人を雇い、毎日、精進料理の美味しいの食べたいと思っています。

ギター

写真のギターは、フェンダー・ ストラトキャスター・レースセンサーピックアップ。
ギターを始めて、40年以上になります。この数年、触っていなくて、弦もサビサビ!

高校時代、四天王寺会館で、演奏してから、ステージに立つ喜びを知ってしまいました。
それから、私の人生は変わったと思います。

音大時代は、大学始まって以来の、現役学生ギター弾きをして、グランド・ファンク・レイロードのコピーバンドを作り、芸術祭(音大の学園祭のこと)に出演、ビックバンドでも、ちょっとだけ、ギターを担当。先輩が仕事をしていた、六本木・赤坂に、エキストラで、出演。マネージャーに「音が大きいんだよね!」と言われ、一回でくび トホホ。

卒業以来、触ってませんでしたが、音大同期のN田の結婚式の披露宴で、リード弾いてくれと 頼まれ、行きました。北海道 札幌!N田が高校時代やってたバンドにはいり、2曲演奏しました。ブルース進行の曲ですので、前日一回のリハーサルでOKでした。できは、まあまあ・・・ 「大阪のブルース・ギター弾き」と呼ばれました。はい。

僧堂を出てからは、先輩諸氏に飲みに連れて行ってもらい、お店のギターで、歌の伴奏をよく やってました。でも、この楽しい日々は、「カラオケ」の出現とともに、衰退しました。

以前、コピーした、ラリー・カールトンやエリック・クラプトンなどは、今弾けるかどうか分かりません。
キーボードや、ギターは、トランペットの練習をするので、まったく触ってないので、楽器が かわいそうです。また、弾いてあげるから、待っててね、ギター君、ピアノさん。

2007年6月10日日曜日

最近読んだ本 2

今日、法事のとき、檀家さんに話してました、本です。
見てますか?Sさん。

海堂尊さんという方の本です。
この作家は、現役の医者で、詳しいプロフィールは発表されてません。
写真のほかに、2冊でていますが、どの本も、理知的・論理的です。
ストーリーは、勿論面白いんですが、出てくる会話が、なんとも論理的!
ベストセラーになる本でも、論理破綻してる本が、ちらほらありますね。
サッキの伏線は、どこいったんだー!? てな本 ありますでしょ?
「ロジカルモンスター」という言葉が出てきます。理論が完璧すぎる人
というような意味だと思います。海堂さんは、その「ロジカルモンスター」
そのものです。

クライブ・カッスラー、ロバート・ラドラムを読む方は、
高村薫さんなんか如何でしょう?
大阪出身で、娘たちと同じ大学卒の高村さんは、日本人にしては
珍しく、ワクワクする、本を書かれます。桐野夏生さんも、似てるかな?

反論批判、コメント下さい。多弁謝謝!

最近読んだ本 1


西片老師の本は、晩年の講座ですが、迫力ありました。
山田無文老師の本は、まだ老師が若い頃のもので、身の縮まる思いのする
ものです。
「法話の一つもできんでどうする!!!」
「馬鹿になれ!本に書いてある、知識などいらん!!!」
僧堂時代は、講座の時間は、3時間少しの睡眠時間に耐えられず、
うとうとしていたことを、反省・懺悔します。
恵鏡老師大亨老師 ホントニゴメンナサイ 
西田幾多郎・鈴木大拙も、いいんですが、あまりに、論理的過ぎます。
やはり、本当に悟りを開いた方の話には、遠く及びません。はい。
玄侑宗久さんの、本を読んだ方は、老師・師家の方の本に挑戦してみて下さい。
追記:志の輔さんとの対談集面白かったですね。へへへ。

トランペットの練習

最近まで、コーポリッシュというエチュードをさらっていました。今は、写真のアーバン
(懐かしい!) の最後の練習曲をぼちぼちさらっています。音大時代、手が出なかった
練習曲が、最近、少し吹けるようになって来ています。チョイ ウレシイ。

大学の同期生で、H野という同じトランペット専攻の人物がいました。彼は、
授業を休んで、トランペットの「祕密練習」を一年間やり続け、とうとう、
素晴らしい音を出せるラッパ吹きとして 再登場しました。
東京フィルハーモニーにも、エキストラで出演するほどでした。
私は今、35年前の、H野を目指して、練習しています。
(聞いてるか、H野!)
H野は、素敵な奥さんと、子供二人と暮らし、東京○○区の小学校の
校長をしています。
吹奏楽の世界では、チョー有名人です。
バイク乗りで、ホンダの1300CBに乗り、北海道を1週間 とか、
東北を10日間とか、すごいツーリングを今も敢行しています。
一日千キロとか走るそうです。

H野とは、一年一回東京で会いますが、髪の毛が薄くなったぐらいで、
学生時代とナーンモ 変わっていません。

でも、良い目標です。
今度、デュエットするときは、私が、ファーストを
吹きたいと思っています。

H野 また遊んでね\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

2007年6月9日土曜日

バイク

昨日、バイクで、奈良県の針まで行きました。
数年前、大阪の電器屋さん街 日本橋で、車の横をすり抜けていたら、
若い女の子が、自転車で飛び出してきて、避けるために自分でバイクを右横に
倒して、転倒しました。幸い、女の子は無傷でした。呆然と立ち尽くしていたので
「もういいから、いき。」と言い、警察にも届けませんでした。その時、たまたま、
ほかの事件で、刑事さんが見ていて、「大丈夫か?事故届けするか?」と
聞いてくれたんだけど、女の子の青い顔を見てると、そんな気持ちになれず
「いえ、大丈夫ですから。」と、良いこぶって、言ってしまいました。
傷ついたバイクを修理にだそうとしたら、びっくりするぐらいの修理代を聞かされて
今も、傷ついたまま乗ってます。怪我は、数週間で治りました。

バイクに乗るとき、「こけたら、あかんな・・・」と、ついつい、体、特に上半身に力が入って
しまいます。これは、結構、危ないんですね。下半身は、くるぶしの内側をバイクに押し付け
上半身は、柔らかくしないと、バイクは、いうこと聞いてくれません。
「針」までは、天理インターから、名阪国道の山道を、グネグネとしたカーブの連続を
上っていきます。行きは、大きく長い、左カーブが注意ポイントです。途中でカーブの
角度がきつくなります。高速の合流点の前みたいな感じです。そこでは、あせらず、
バイクを、すこーし倒してやります。体の力を抜けば、何とかなりますが、
「どないしょう!曲がりきれへんかったら・・・!!!」と思い、上半身に力が入ると
バイクは曲がってくれません。汗汗(・。・; これは、帰りの、下りのカーブの連続も、同じです。
結構、バイクもメンタルなんです。力を抜くって、体・心にとって、大事なことなんですね。

2007年6月5日火曜日

名古屋風 うなぎ


写真は、うちのワンちゃんが、完全無防備でお休みしてるとこです。
この子は、生まれた時から、うちで飼ってるので、天真爛漫です。
黒ラブは、みんな、活発らしいですが、メスですから、ちょっと、考えなさいって感じです。

皆さん、うなぎは、どうやって召し上がってますか?
名古屋風のうなぎの食べ方は、海苔と山葵とネギをかけ、なんと、お茶漬けにするそうです!
お茶は、抹茶にすることもあるそうです。
今夜の夕食で、半分、普通に鰻どんぶりで食べ、後半、上記の食べ方をしてみました。
おいしんだなこれが!(名古屋の人は、当たり前ですね。)
皆さんも、是非、お試し下さい。

2007年6月2日土曜日

ひと (改定しました。)




写真は、大分前の妙心寺教化センターのリーフレットです。よくご覧になるとお分かりでしょうが、地藏さんの影が鬼に、鬼の影が地藏さんになっていますね。ひとは、みな同じなんだけど、外に見えるものが違うんです。良い人も悪いところを持ってるし、悪い人も良い所を持っています。地藏イコール鬼。人の根底にある心はみな共通項を持っています。アラヤ識とか無明と呼ばれています。ユングの共通的意識みたいなものだと思ってください。
先生をしてる人が、変わった犯罪で摘発されるのも、普段、自分は先生だからと、深層にある意識を抑圧し、心が悲鳴を上げ、鬱積したものが爆発するんではないでしょうか。
真面目に生きてきた人ほど、これは本当の自分ではないという、  心の奥にある、悪い・不真面目・残酷などの部分が、爆発しやすいようです。禅では、把住(はじゅう)と放行(ほうぎょう)ということを大事にします。把住は、真面目に引き締まっていること。放行は、羽目をはずすことです。
 修行中、僧堂で年に一度だけ行われる、冬夜(とうや)という日は、雲水たちが、無礼講と許可を得、思いっきり、羽目をはずします。それは、想像を絶します。でも、一夜限りです。翌朝は、午前3時に起き、笑顔も見せない、重苦しい修行の一日が始まります。
玄侑さんがおしゃってる「無節操」は、楽に生きるキーワードでしょうね。

2007年6月1日金曜日

iPod nano


とうとう、iPod 買っちゃいました!
今まで、ソニーのHDDのポータブルオーディオと
シャープのSDメモリーのと、二個使っていましたが、
とうとう、アップルの門下に下ってしまいました。
音良いですね。それに、ちっちゃくてオシャレです。
何十年も、ソニーの信奉者でした。
車はホンダ(今は、VW)カメラはキャノン。
なんか拘ってましたが、プリンターをエプソンから
キャノンにした頃から、少し考え方が変わりました。

いま、小さい子供のように、iPodをいじってます。へへへ。

大阪府仏教会大会

11月12日心斎橋日航ホテルの会場で大阪府仏教会の大会がありました。 毎年、お亡くなりになった会員の追悼法要を各宗派が行います。 今年は、臨済宗妙心寺派。 大阪の支所長さんが決めた和尚たち5人でお勤めしました。 大過なく終了。 紫衣から普段の衣に着替え、中島さち子さんの講演を拝聴...