2011年1月15日土曜日
四十九日の餅
今日、Nさんの満中陰・四十九日の法要がありました。
以前に書いたように、関西では、満中陰法要後、お餅を切ります。
ご覧のように、丸いお餅を人の形に切ります。
満中陰は、あの世に旅立つ日なので、旅装束です。
網代笠をかぶり。杖を付いています。
昔、笠と杖の部分は、半紙に包み屋根の上に放り投げることになっていました。
現在は、トユに詰まると困るし、餅がもったいないので、細かく切り分け、ベランダなどに皿の上に置いてくださいと、お伝えしてます。
鳥がついばみ、天に運んでくれるからです。
残りの体の部分は、皆で切り分けていただきます。
身体の悪いところがあるなら、その部分を食べると良くなると言われています。
保証はしませんけど・・・。
子供さんは、頭の部分を食べ、頭が良くなりますようにと願います。
中陰の法要は、葬儀の時に、あの世にお送りした故人に対し、残された人々が、「あの人は亡くなったんだ」と心の整理をするためにあります。
「屋の棟離れる」といい、亡くなった方は、満中陰までは家のそばにいらっしゃいますよという思いなのです。
大事な人と、永久の別れをしないといけない残された人々の思いは様々です。
法要を行うことによって、故人に対しできることがあるというのは、癒しになると思います。
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